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2016年12月23日金曜日

CHINESE FOOTBALL Japan Tour 2016

imakinn records presents...

CHINESE FOOTBALL Japan Tour 2016


 


directed / designed by Shun Kato(ffeeco woman) 




-----Tour Schedule-----

12/23(Fri) @BUSHBASH, Koiwa,Tokyo
[imakinn records presents]

"Our Search vol.2"
-CHINESE FOOTBALL (from China)
-THE NRUKURI (from Amami Ōshima)
-SHIPYARDS
Open 11:30 | Start 12:00

Adv. ¥ 2,000(+1DRINK ORDER) | Door ¥2,500(+1DRINK ORDER)
*info
Koiwa BUSHBASH 
SHIPYARDS


12/24(Sat) @TOONICE, Takamatsu, Kagawa
[supported by impulse records]

“IMPULSE FEST 2016 vol.2” 
-CHINESE FOOTBALL (from China)
-the cops are insied us.
-fredelica
-look at moment
-Deadpudding
-nim
-TRESPASS
-ROOM501
and more...
Open 16:00 | Start 16:30
Adv. ¥ 2,000
(+1DRINK ORDER) | Door ¥2,500(+1DRINK ORDER)
*info
Takamatsu TOONICE


12/25(Sun) @GATTACA, Saiin, Kyoto
[supported by GATTACA]

-CHINESE FOOTBALL (from China)
-e;in
-SIRMOSTAD
-SHIZUKU
-nim 

Open 18:00 | Start 18:30
Adv. ¥ 1,800(+1DRINK ORDER) | Door ¥2,300(+1DRINK ORDER)
*info 
Kyoto GATTACA 
e;in 
SIRMOSTAD 
SHIZUKU 
nim 


12/27(Tue) @STUDIO 246, Nagoya, Aichi
[supported by yep] 

"Ack Ack Ack Ack #10"
-CHINESE FOOTBALL (from China)
-yep
-Yard End Robinson's
Open | Start 20:00
Door ¥1,500

*info
yep 
Yard End Robinson's 
STUDIO 246 


12/28(Wed) @THREE, Shimokitazawa, Tokyo
[TOUR FINAL]

-CHINESE FOOTBALL (from China)
-falls
-by the end of summer (from Kyoto)
-Suueat. (from Tochigi/Gunma)
Open 19:00 | Start 19:30
Adv. ¥2,300 | Door ¥2,800

*info
Shimokitazawa THREE 
falls 
by the end of summer 



各公演の前売り予約、問い合わせ等は以下のアドレスへ↓
imakinnrecords[at]gmail.com
(atを@へ変更して送信してください。) 

または、各バンド各ライブハウスへお願い致します。

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西アフリカのナイジェリアと言う国に、シンガー、コンポーザー、トランペット奏者のCardinal Rex Lawsonと言うミュージシャンがいた。1960年代から1970年代初頭にかけて活躍した彼は、大変にエモーショナルな人だったそうで、ステージ上で感極まって泣きながら歌う事もしばしばだったという。彼の歌や、トランペットの音を初めて自分が聴いた時、そんなエピソードは知らなかったけれど、そこに込められたエモーショナルなもの、その熱情によって、とにかく心を動かされた。1971年に、不慮の交通事故で彼が亡くなった後、同年代を生きたミュージシャン達はこぞって彼に捧げる曲を録音した。彼らもまた、Rex Lawsonの”エモさ”に魅了されていたんだと思う。

感極まる、心の琴線に触れる、魂を揺さぶられる。他にも、感情が動かされることを表現した言葉は無数にある。そして、誰でも一度はうまく言葉で表現はできないけど、己の中の感情をグルグルと突き動かされるような出来事を体験したことがあるんじゃないかと思う。決して表には出ないそれぞれの心の機微。人々はそれを”エモ”と呼ぶのだ。 

Chinese Footballは良質な”エモさ”の条件を備えた優れたインディー・ロック、ポスト・ロック・バンドだ。バンド名は90年代を代表するエモ / ポスト・ロックバンド、American Footballからの引用だろう。ご存知の通り、インターネットの規制が厳しく情報があまり出回ることのない中国のバンドでありながらも、ここ日本では早耳のインディー・ロック、ポスト・ロックファンの間で”中国版のアメフト”として話題となっていた彼らが、なんとこの度来日し、ツアーを回る。とんでもない事件である。

そんなChinese Footballだが、自分が知っていることはそう多くない。中国の武漢市出身の4ピースバンド。2011年結成。彼らの背景について知っている知識と言えばそれぐらいのものだけど、彼らが作り出す音楽については、もう少しだけ知ってる。

彼らのフェイバリットでもあるAmerican Footballの名曲『Never Meant』は、イントロの、ドラムブレイクを合図に鳴らされるギターリフを聴くと、この後の展開によって空気が塗り替えられ、心を鷲掴みにされ、感情が大いに揺さぶれることを予感させる、まさに”エモさ”の金字塔のような曲だが、Chinese Footballのセルフタイトル作『Chinese Football』の一曲目に収録された『游戏开始』のイントロのギターリフもまた、それに匹敵するキラーなエモ・ナンバーであり、彼らがいかに稀有なバンドであるかを雄弁に語る。



彼らのサウンドからは、American Footballだけでなく、toeLITEGhosts and VodkaPeleなどに通じるテクニカルさや、MogwaiExplosions in the skyFrom Monument to Massesなどを彷彿とさせる轟音と咽び泣きのメロディ、涸れた情景、そして静と動を巧みに使い分けた曲展開などを感じることもできるし、曲によってはThe Get Up KidsJimmy Eat Worldらのようにシンプルでいてエモーショナルなインディー・ロックを聴かせてくれたりもする。また、豊かな歌心や、なんだか雨降りによく似合う曲の佇まいからは初期のOwenを思い起こさせたりして、その振り幅はとても多彩。いわゆるミッド90sエモ・リヴァイヴァルの文脈にいるとも言えるが、そのオリジナリティはそれだけではくくれない。

なによりも、特筆すべきは全編を通して鳴らされる、その素晴らしいまでのメロディ・センスで、もし生活の環境が、作り上げるメロディや楽曲に影響を与えるのだとしたら、彼らのメロディ・センスは中国で育った彼らにしか作れないものであり、そしてそれはどこかとても馴染みやすく、とても美しい。

爪弾かれるギターや、中国語と英語が混ざった歌、そしてコーラスワークの細部に至るまで、繊細で時に哀愁に満ちたメロディで溢れていて、まるで心の機微を表現するかのごとく、緻密に構成、展開してみせるのだ。中国には知られてないだけで、こんな素晴らしいバンドがごろごろいるんだろうか。恐るべし、としか言いようがない。とにかく、そのメロディセンスに触れる為だけでも、彼らのライブに足を運ぶ価値があると思わせてくれるのである。

90年代の隆盛があり、Empire! Empire! (I was a lonely estate)You Blew it!Into it Over itと言ったバンド、TopshelfCount Your Lucky Starsと言ったレーベルを中心としたミッド90'sエモのリバイバルを経て、ここ日本でも定評のある息の長いバンドや、オリジナリティに富んだ新しいバンドが続々と生まれていて、今まさに着実かつすごい勢いでシーンが活性化している。そんな絶妙すぎるタイミングでのChinese Footballの招聘である。その目利きに驚きを隠すことができない。各地でサポートするバンドの顔ぶれもそうそうたるメンツになるみたいなので、今から各地での化学反応が楽しみで、夜も眠れないほどだ。

今回を見逃すと、次があるかどうかは本当にわからない絶好の機会だから、少しでも気になったならば、命あるうちは後悔しないように日程をチェックして、その"エモさ"に心を揺さぶられに行って欲しいと思う。 

Shochang (HIGHLIFE-HEAVEN)

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