2024年12月25日水曜日

karate Japan Tour 2025






1993年US/ボストンにて結成、2022年に奇跡の再結成を果たした伝説のバンド“karate”。2004年以来となるジャパンツアー決定!

ハードコア/インディーロック/エモ/ポストロック/ジャズなど複合的な要素でジャンルの限界を押し広げてきた彼ら。ボーカルGeoffの歌心と鉄壁のリズム隊、繊細で緻密なサウンドでファンを魅了し、唯一無二の世界観で現在も強い影響力を持つ。2021年には重要音源を発掘し続けるNumero Groupから過去作が一挙にリイシュー、さらには2024年10月には最新アルバム「MAKE IT FIT」をリリースし、南米やヨーロッパツアーなど精力的に活動を続けている。誰もが待ち焦がれたジャパンツアーは2025年3/17(月)から開催!


彼らが前回来日したときは自分はまだ高校生でした。もちろん後追いです。Jo44のDougにkarateの連絡先を聞いて約一年...ようやく解禁となりました。アメリカで実際に見て言葉を失うくらい凄かった。落ち着きつつもエネルギッシュな熟練のパフォーマンス。絶対に見逃さないでほしいです。各地でお待ちしてます!

今回のサポートバンドは20年前に共演したバンドや同世代の友人に出演していただきます。WWWX公演は現在オファー中にはなりますが、それ以外の対バンは完璧だと自負しています。最終日にはまさかのChris Brokaw(CODEINE, THE NEW YEAR, COME)のソロ出演もあります。単独公演は3/24に決定。


メンバーとも親交があり、このツアーを陰でサポートしてくれているツッチーさん、CODEINEのときもスタッフとして帯同してくれたシンマくん、この3人のチームで全国を回ります。
サポートのほどよろしくお願いいたします!


(フォームでの予約のお客様は最後の入場となります)

・キャンセルする場合は以下に必ずご連絡ください。
imakinnrecords@gmail.com


---Tour Schedule---

2025/3/17(Mon) FEVER, Tokyo

・karate
・tree
・uri gagarn

Open 18:30 | Start 19:00
Adv ¥6,500+1drink
Student discount ¥3,000+1drink

■ticket






2025/3/18(Tue) Socore Factory, Osaka

・karate
・bed
・up and coming

Open 18:30 | Start 19:00
Adv ¥6,500+1drink
Student discount ¥3,000+1drink

■ticket






2025/3/19(Wed) Huckfinn, Nagoya

・karate
・THE ACT WE ACT
・kazuki hashimoto (ex.dOPPO)

Open 18:30 | Start 19:00
Adv ¥6,500+1drink
Student discount ¥3,000+1drink

■ticket






2025/3/20(Thu) WWWX, Tokyo

・karate
・Climb The Mind
・Discharming man

Open 18:00 | Start 19:00
※開場 / 開演時間が変更になりました
→Open 17:00 | Start 18:00
Adv ¥6,500+1drink
Student discount ¥3,000+1drink

■ticket






2025/3/22(Sat) Freakyshow, Shizuoka

・karate
・herpiano
・VINCE;NT
・Haus

Open 18:00 | Start 18:30
Adv ¥6,500+1drink
Student discount ¥3,000+1drink

■ticket







2025/3/23(Sun) FEVER, Tokyo

・karate
・Chris Brokaw (CODEINE, THE NEW YEAR, COME)
・TOKYO SUPER STARS

Open 18:30 | Start 19:00
Adv ¥6,500+1drink
Student discount ¥3,000+1drink

■ticket





Presented by
imakinn records

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karate interview from "Stereogum" (2022/11月)
[インタビュー日本語訳]

ボストンで愛されるインディー・バンドkarateが、再結成ツアーと再発に至る苦悩、今後の活動について語る。

1993年から2005年までの活動期間中には、独自のサウンドを育み、滑らかに蛇行し、時おり爆発するポスト・ハードコアから、よりジャズ的で即興的なサウンドへと進化していった。

2008年にSouthern recordsが活動休止した後、このバンドの作品は10年以上も廃盤となり、ストリーミングサービスからも消えていた。何年もの間、karateの音楽はYouTubeや違法配信でしか聴けなくなっていた。しかし、音源マスターの所有権を取り戻して以来、karateはシカゴを拠点とするアーカイヴ・レーベルNumero groupから数年を費やしてリイシューされており、このプロジェクトはLPボックスセット『Time Expired』で完結する。

karateの過去3枚のフルアルバムと『Cancel/Sing EP』の初となるアナログ盤をコンパイルした『Time Expired』のリリースに先駆け、バンドは17年ぶりのツアーを敢行。地元で再結成した後、Geoffが過去10年間住んでいるシカゴのピッチフォーク・ミュージック・フェスティバルへ参加。そして、アメリカの東西でライブを行った。シカゴのフェスティバルのアフターショーを行ったクラブ、スリーピング・ヴィレッジでステージに立った彼らは、熟練したベテランのような落ち着いたパフォーマンスを披露した。移り変わるリズムと拍子に、ギターのメロディーとベースラインが絡み合い、彼らの原点であるパンクを感じさせるような激しい爆発も見せた。それはまさに、彼らが活動を停止した時点に戻ったようであった。

翌日の午後、ユニオンパークでのライブ前、私はギターボーカルのGeoff Farina(ジェフ・ファリーナ)、ベースのJeff Goddard(ジェフ・ゴダード)、ドラマーのGavin McCarthy(ギャビン・マッカーシー)に、再びツアーを行うという決断、自分たちの音源の権利を取り戻す苦闘、そして今後の展開について聞いた。(その後、彼らはロサンゼルスで開催されるNumero groupの20周年記念コンサートにUNWOUND, CODEINE, IDA, CHISELといった同世代のバンドと共に参加することが発表)。

——

ステージ上のあなたたちは一体感があり、ひとつの生命体のように見えました。この感覚はどのくらいで戻ってきたのですか?すぐにでしたか?それとも少し時間が必要だったのでしょうか?

Geoff:10日間で50時間くらい練習したと思うよ。本当にすぐに感覚は戻ってきた。私たちは12年間、何度も一緒にツアーをしていたし、いつも特別な音楽的な繋がりがあった。一緒になって5分も経たないうちに、また家に戻ったような気分になったんだ。

再結成ツアーを前にして、何かを期待していましたか?期待していたようなものだったか、逆に期待を裏切った結果となりましたか?

Gavin:個人的には期待以上だったと思う。一緒にプレーするというアイデアを構想するのは難しかった。何カ月も前から「ああ、本当にやるんだ。」という感じになっていったんだ。その時点で、改めて学び直さなければいけない曲について、より深く考え始めなければならなかった。そして、練習のプロセスも考え直し、話し合い、新しい方法で考えることで進化していったんだ。 おそらく最初にまとめたときにはなかったような方法だと思う。「ああ、この曲は途中で拍子が変わるな。」と気付いたこともあったしね。当時は誰もそんなこと考えてなかったと思う。ただなんとなく覚えていたんだ。

以前から曲の構成は変わりましたか?

Gavin:少しね!

Geoff:特にバンドのキャリアの終盤では、ライブで演奏する前にいつも曲をリフレッシュさせようとしていたよ。音源のインスト部分を取り出して、アレンジを変えてまったく違うことをやっていたんだ。今回のツアーでも2〜3曲、音源のパートはそのままで、途中を書き換えたり新しいアイディアを出したりしたよ。そうすることでライブが新鮮に感じられ、音楽が常に成長しているように感じられる。僕らはみんな即興で演奏もするし、曲によっては即興でもあるからね。だから僕らにとってもエキサイティングなんだ。

ツアーはボストンからスタートしましたね。それは特別なことだったと思います。変な感じはしましたか?新しい顔をたくさん見たり古い顔も見ましたか?

Geoff:両方かな。基本的には一緒に育った人たちをたくさん見た。そして、知らない人たちや若い人たちもたくさんいたね。

Jeff:ライブに関しては大きな驚きだったよ。もちろんチケットは売れていたんだけど、誰が来るかはわからないからね。でも、みんな僕らが演奏していた時代の人たち、つまり、もう少し年配の人たちがライブに来ると思っていたんだけど、結構若い人たちが来ていて「兄や姉にkarateを教えてもらった。」って言ってたよ。私たちが活動をやめたとき、彼らは10代だった。自分が演奏していなかった頃に、誰かが自分の作品に夢中になってくれたというのは嬉しい。彼らは本当に楽しみにしてくれていたんだ。そんなこと考えもしなかったから、本当に素晴らしいことだ。誰もがそういう機会を得られるわけじゃない。その点では私たちは本当に恵まれていると思う。観客の年齢層もバラバラだし、とても感謝してくれているようだった。

私は、グループとしての私たちにもっと期待していた。まだパフォーマンスをやり遂げられるだろうか?同じように聴かせられるだろうか?あるいは今Geoffが言ったように、限られた時間の中でどう違うものにできるか。私たちは常に少しずつ変えていこうとしているから。Eamonn Vittが何曲か参加してくれたんだけど本当に楽しかったよ。私は最初バンドにいなかったし、もともとはこの3人だった。楽しかったしみんなにとっても僕らにとっても予想外のことだった。慎重かつ前向きで良い決断がたくさんあったよ。

Geoffは今シカゴに住んでいる。ボストンに戻るという質問と平行して、ここシカゴであなたの人生の一部を知り合いに見せることができるというのは素晴らしいことでしょうね。

Geoff:面白いことに、昨夜妻と話をしていたら彼女が「ここはあなたの地元の観客のように感じられた?」と聞いてきたんだ。私はシカゴに10年いる。素晴らしい友人もできたし、昔のレコードレーベルSouthern recordsのオフィスがここにあったから、karateを知っている人もたくさんいる。でも不思議なことに、ボストンはもっとプレッシャーを感じていたんだ。バンドはボストンで始めたし、私たちはみんなそこにいたからね。僕のメンタリティは色々な意味で東海岸的なんだ。シカゴの人たちは私に対してフレンドリー過ぎるよ。ボストンはもう少しタフでストイックなんだ。だから、私たちは本当に必死でパフォーマンスをしなければならなかった。そしてボストンでは信じられないようなショーができたし、昨夜も素晴らしかった。昨夜会場にいたことも知らなかった人たちから今朝メールが届いたよ。両方の都市に友達がいるのはラッキーなことだね。

解散した理由は?

Geoff:当時耳鳴りがして、耳に問題があったんだ。それが怖かった。耳の問題を軽減するために自分が何をしているのかよくわからなかった。でも実際、おかしな話だけど、あまりメンバーと話したことがなかった。私はなんとなくだけど、それが一周したような気がするんだ。プレッシャーは大きかった。どんなにメンバーを愛していても、バンドにいるのは大変なことだ。社会的な状況として本当に難しい。私たちは一緒にたくさん演奏してきたし、少なくとも私にとってはある意味もう限界だと感じていたと思う。当時は耳のことで少しパニックになっていた。でもGavinとJeff2人とも全く違う考えを持っていると思う。僕にはわからない。そのことについて話したことはないんだ。

Jeff:そうでもないよ(笑)?大変なこともあったし、私たちは常に確認し合っていた。「これを12年とか15年とか、あるいは1年やる。」というようなことは決してなかったし、6カ月とか8カ月先の計画を立てて、それから集まって「みんなまだやる気ある?」って感じだった。それが延々と続いたんだ。そして、自分たちが本当に誇りに思えるような音楽ができたと思うし、ライブをたくさんやったし、ツアーにもたくさん出た。Geoffが言ったように、バンドってのはいつも簡単なことではないと思う。でも、僕らはみんなミュージシャンだったし、何か他のことをやってみたいと思うようになる。興味のあることを探求しようと思えば、同じメンバーで全てのことはできない。それが普通なんだ。もちろん当時はGeoffの聴力の問題もあったし、ツアーをやりたくないという気持ちもあったから、それは理解できる。「よし、座って話し合おう、そして解散だ。」なんてことはなかった。スタジオで問題があったとか、うまくいかなかったとか、仲が悪かったとか、そんなことはない。ただの人生においての問題みたいなものだよ。

再結成のきっかけはNumeroですか?

Geoff:私たちは10年後、マスター音源の権利を取り戻したんだ。以前のレーベルは私たちを人質にしていた。レコードを再発してくれなかったし、自分たちの音楽に触れることもできなかった。それを乗り越えたとき、NumeroのKen Shipleyが連絡をくれたんだ。彼は我々の問題を知っていたと思う。そして、ジャーナリストは『Reader』誌にこんなタイトルの記事を書いていた。「なぜkarateのレコードは再発されないのか?」全てが同時に起こったようなものだった。その時私たちみんなが気付いたんだ。つまり、人々がまだ自分たちの音楽を聴いてくれている。そこに気付かなければ決して再発しなかっただろう。レコードを出して、人々がそれに熱狂し、感想を書いてくれた。私たちはとても興奮していた。次に当然浮かんだ疑問は「karate活動再開する?」だったように思う。誰がその話をしたのかは覚えていない。メンバーの1人がその話をして、全員が「そうだね。」という感じだった。ちょうどいいタイミングで、ちょうどいい状況だったのだと思う。それについては全てがうまくいった。

自分たちのやったことをみんなが誇りを持っていたし、人々がもう一度聴きたい、見たいと思っていたという事実にも誇りを持っている。それは私が毎晩MCで「私たちがここにいるのは、あなたたちがいたから。あなたたちが私たちの音楽を聴いて、曲に意味を与えてくれたから。だから私たちはまた活動しているんだ。」と観客に伝えていることだ。それに、私たちが一緒にやれることはお互いに嬉しいことだよ。でも、本当に嬉しいのは、僕らのレコードを買って、僕らの音楽を聴いてくれる人たちです。本当に素晴らしいことです。僕らはみんな50代ですが、30年前に作った音楽を買ってくれる人がいるんだよ。これ以上に嬉しいことがあるかな?最高だよ。戻ってやらないわけにはいかないでしょう?

音源が廃盤になり、ストリーミング配信もされていない状況はどんな気分でしたか?「ストリーミング配信されていなければ、基本的に音楽は存在しないのと同じだと。」という人もいるほどです。

Geoff:最悪だったよ。毎年「なぜこんなことをするんだ?どうかお願いします。」とレーベルと喧嘩していた。最悪な気分だった。長い間、かなり落ち込みました。

Gavin:それだけじゃなくて...たまに何かプレスされるんだけど、私たちはそのことを知らされない。例えば、僕らの1stのグリーン盤があるんだけど、僕らは何も知らなかった。誰かが7インチをプレスしたんだけど僕らには教えてくれなかった。karateの資料に関しては、情報を得ようとするとき、間違いなく空虚で奈落の底だったんだ。

Geoff:大きな憂鬱の原因だった。「karateはもうダメだ。」と。そう感じてがっかりした。

Jeff:なんだか変な感じだった。よくわからない。私はまだSpotifyのストリーミングの世界を完全には受け入れていない。自分の意見もある。でも現実はそこにいるしかない。そして、人々が尋ねていることを知るのも難しかった。「レコードはどこで手に入るのか?」まだコピーを持っている人はいるのだろうか。少なくともレコードを再プレスし、欲しい人がいるときに店頭に並べることができればよかったのですが、それは実現しなかったよ。そして、音楽の聴かれ方、買われ方、すべてがまったく違うものになってしまった。15~20年前に2~3回プレスされた大量の音楽が、ただそこに置かれているのは本当にダサいと感じた。追いつくことも、誰もが聴けるようにすることも、どんどん不可能になっているような気がしたんだ。だからNumeroが興味を示していると言ったとき、私は 「おお!」と思ったんだ。まさかNumeroが我々の音楽に興味を持つとは思ってもみなかった。彼らとの付き合いに関しては、アーカイヴ的なレコード・レーベルやリイシュー・レーベルであり、もっと無名なレーベルだった。私はアメリカに住んでいるわけでもないのに、GeoffとGavinがメッセージを伝えてくれた。これは試してみるべきだと思った。これこそ、人々に何かを伝え、再び、あるいは初めて体験してもらう方法かもしれない。

Gavin:Numeroがレコードを再発することになり、Instagramのページを作ってくれて、コメントを読んでこう思ったんだ。 「ワオ、みんな私たちのバンドについて素晴らしいことをたくさん言ってくれている。」正直なところ、音楽的な文脈でバンドのことを考えたことはあまりなかった。この音楽を好きな人はまだたくさんいる...そうしているうちに、それが再結成を意味するように思えたり、意味のあるアイデアに思えたりするようになったんだ。

レーベルが廃業したことだけでなく、インデペンデント・ミュージックを取り巻く文化全体が大きく変化し、Y2K時代に存在した多くのレーベルなどの事業体が今は存在していない。だから、あなたが新しいことを立ち上げ、ソーシャルメディアでの存在感やその他もろもろを持たなければならないのを見るのは興味深いです。

Geoff:Numeroがいてくれてよかった。私たちは誰もソーシャルメディアをやらないし理解できない。誰がコンピューターや携帯で音楽を聴きたいと思う?まったくわからない。

Jeff:どうやらみんなそうみたいだね。

Gavin:私たちはとてもラッキーだったし、ある意味とても選り好みもできたと思う。僕らがもっと若かった頃は、友達としか仕事をしなかったよ。私たちのブッキング・エージェントのMahmoudも、最初にブッキングしたのは僕らだった。仲介人とは仕事をしなかったんだ。自分たちが知っている人たち、信頼できる人たち、自分たちの仕事のやり方や当時の音楽界のやり方について似たような価値観を持っている人たちと一緒に仕事ができれば...という感じだった。ある意味、Numeroには彼らの価値観があり、それが私たちにも通じていると思う。私自身のことでしか言えないけれど、当時私たちがやっていたことの最新版のようなものだと感じるんだ。彼らは質の高いことをやっているし、私も同じように質の高い人々の一員でありたいと思っている。他の場所よりもずっといい。そういう意味では、どこに行きたいのか?誰がこれを扱うのか?それはどういう意味なのか?ということをオープンにすることに、慎重になっているように感じる。だから、今までは本当に前向きだったと思う。

今月のショーの後の活動予定は?

Geoff:この件について話し合う必要がある。

Gavin:これが終わったら、落ち着いてダメージを見極めようと思うよ(笑)。

Geoff:私たちには、いろいろな場所でプレイさせようとしてくれる人たちがたくさんいます。何でもやりたいんだ。ただとても難しいし、私たちはみんな少し年をとっている。すべてが少し厄介に思える。たくさんの子ども、たくさんの家族が関わっている。集まるのは本当に難しい。でも、話し合おう。

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